7巻
7巻
B6版 p192
結婚式の婚礼衣装の仕立てという大きな仕事を頼まれた吉家(きっか)。依頼したお客様との会食中、同席していた真霜(ましも)の熱い結婚観が爆発する! 真霜の新たな一面を知る吉家。一方、会食帰りの二人を見かけた平良(ひらら)は、今まで見せなかった激しさの片鱗を吐露しながらついに吉家と身体を重ねる…!! 同時収録「隣の微熱」VOL.4は、高校時代の真霜がとうとう溺愛を止められなくなり…?
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集英社マーガレットコミックス 2023年3月発売 桃森ミヨシ
7巻の感想
今回はとうとう平良さんときっかが体の関係としても結ばれた巻でした!
収入格差があり、生活スタイルの違いもありながら、思いやりをもってお互いに気遣い合いながら愛を育てている二人。平良さんにとってはもう何度も抱いてきた女性の一人ですが、きっかにとっては初めての相手(高校時代の真霜くんとは未遂だったので笑)。そんなきっかを大切に扱い、決して雑にしない大人のやり方をした平良さんは流石としか言いようがない。
きっかとしては、もっと対等に遠慮なくしてほしいところもあったでしょうが、平良さんはいつも「自分は10歳年上である」ということを意識してそうです。だからきっかのことを守らなければならないと。わがままは言わず、自分を抑えて、欲望をぶつけたりしないで包み込むように大事にする。それが年上の役目だと思っていそうなんですよね。2巻からずっとそう。きっかが何か激し目のことを要求したら「まだだめ」とセーブする平良さん。
平良さんが感情を爆発させたのって、6巻の告白シーン「あなたがいないと 僕はもうだめだっ…」の時しかないんですよね。あの平良さんにときめいたきっかだから、今過剰に大切にされすぎている状態はきっかの望みとは違う気がする。
とはいえ二人は結ばれ、幸せな時間をすごした…と思いきや、きっかは「気がついたら終わっててあんま覚えてない」状態w
これは、初体験ではあるものの、きっかがちゃんと感じて気持ちよくなって真の意味でエッチをしたと言える時が、今後くるのではないでしょうか(期待)
きっかを自分のものにした平良さん、管理組合の理事会で真霜くんにマウントをとったような表情をしたのが印象的でした。ちょっと余裕が生まれたのかもしれないね。ちょいちょい肉食の顔を見せる平良さん…笑
一方、真霜くんはきっかに素晴らしい仕事をもってきて、発注者である演歌歌手との食事会も済ませた。そこで露わになったのが真霜くんの結婚観。
「大好きな人と一緒に暮らせて、大好きな人の遺伝子とわけあった子供が生まれる、二人で一緒に育てていける、これ以上の幸せなんて絶対ない!」
という確固たる意志。彼の望み。
もうね、真霜くんは絶対にいいパパになるし、家庭的だよ。どっちかっていうと子供がほしくなった女性みたいな願いとか、理想の家庭像を持ってるんだよなあ。料理もうまいしなんなら専業主夫にもなれそう。
でも学歴がいいし仕事もできるから順当に出世もしてる。たださ、これが真霜くんのやりたいことではなくて、本当の願いは「きっかと結婚して子供を作って家庭を築いていく」ことなのよな〜〜〜〜。
その思いの丈が爆発した7巻でもあった。きっかは真霜くんのことを「仕事ができる俺様男」だと思ってるけど実はそうじゃないんだよ!本当はきっかのめちゃくちゃドストライクな人なんだよ真霜くんは!!
きっかの和裁士としての仕事ぶりや意識の高さ、なぜ着物が好きなのかっていうのも入ってて、三人それぞれの生き方や価値観が買い見えた1冊でした。
真霜くんは家庭、きっかは仕事、ひららさんは…なんだろう。仕事でもあるし恋愛でもあるけど、家族に裏切られた経験を持つ平良さんは「たった一人の裏切らない人」を求めている感じ。
同棲したい平良さんと、生活基盤の変化に躊躇して断るきっか。今後の三人の関係はまだまだ変化しそう。
きっかはもう処女ではなくなったけど、真霜くんがそれを知ったらどうなるのかな〜。
「隣の微熱」は真霜くんのラブが止まらない状態で笑えましたw高校生ならではの純粋さと暴走加減が楽しめます。
私はどうしてもこの物語、きっかと真霜くんが最終的にくっつく気がしてならないのよね。
ただ、今は完全に平良さんモードだし、彼が素敵すぎる。平良さんにくらべたら真霜くんはかなり精神的にも恋愛的にも未熟よね。でもミソはきっかの性癖なんだよ。
二人の男性に愛されるトライアングルラブというと、途中から愛される主人公女性に嫉妬したりもしがちなんだけど、この漫画はそうならない。きっと主人公の自立心、仕事への情熱、さらにちょっと変わった性癖があるから楽しく読めるんだろうなと思う。三人とも魅力的なんだよね〜!
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